第4章 再戦、そして…

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「なっ…!」 「…………」 「はぁ、ありがとう荒。助かった…」 「流石だな、すまない」 「狭い空間で風を起こすな」  そこには怪我を負っている様子がない五人の姿があった。荒が四人の前に立ち、腕をクロスしていた。 「なんで、無事なんだ?」  ウォスリスは目を見開いていると、隣で旋風が腕を戻した荒を見ていた。 「風使いか…」 「そんな力ではない」 「それでは、何故止めることが出来た?」 「知らない。生まれ持った力だ」 「そうか…」  旋風と荒が話し終えると、遼が後ろから荒に話しかけた。 「荒、世間話はそれくらいにして、怪我はしていないか?」 「かすり傷も負っていない…」  荒の反応に頷くと、遼は作戦を説明した。 「よし、それならいい。お前は雷と組んで旋風の相手をしろ」 「…一人の方が良い」 「駄目だ。俺は他の二人とウォスリスを相手する。手が空いたらそっちの加勢に向かうから」
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