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「明日で夏休みも終わりか…。」
僕(張元 恭平)はそう言いながらも相変わらず三国志の本を見ていた。
ふと時計を見ると針は0時を指している。
「明日から学校だし、そろそろ寝るかな。」
本にしおりを挟み、本棚に置くのが面倒だったので枕の横に置いて寝た。
あの出来事が起きてからというもの、僕は必ず三国志を見てから寝ている。
もう一度、もしかしたら三国志の世界に行けるのではないかと思いながらも、すでに三ヶ月が経っていた。
いかに相手が曹操(ソウソウ)だったからとはいえ、負けたままでは死んでいった呂布(リョフ)達に申し訳ない。
それにあの世界へ呼ばれたのも、何か理由があるのだと思っている。
その後、僕が眠りにつくのに時間はかからなかった。
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