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あいつらを止めて、麗たちに近寄った。
流鬼に触れようとしたら、力なく払われた手。
「………やったぱお前のせいだったか…」
「ごめんなさい…」
謝っても謝りきれない。
バットや鉄パイプで殴られた3人は、とっても痛かったと思う。
傷が生々しかった……。
「………葵ちゃんを守るためなら、なんでもするけど……そんなに早く死にたくないよ……」
小さな声、でもはっきりと麗が呟いた。
「痛かったべ……」
「っく……ごめんなさい!!!!」
「謝るのは後でも良いから…葵ちゃん呼んでくれないかな?戒」
「あ…うん」
こんな時に葵君を呼ぶなんて…。
「麗…お前いつから葵の事が好きだったんだよ?」
「……………初めて会った日から」
葵君に連絡を取った後聞いた麗の言葉。
みんな…葵君が最初から好きだったんだね…。
気がつけば、僕も好きかもしれない。
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