-+君は僕が守るから+-

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葵side 戒君に呼ばれて、ビクビクしながら公園に行った。 「っ…ぁ」 目に映ったのは、傷付いた3人と戒君。 なんでだろ…涙が出てきた。 「高嶋…っ君…」 「んふ…葵ちゃん、ごめんね」 「ぇ……」 「葵ちゃんのこと、守れない…」 まさか……。 「高嶋君…腕…」 「折れちゃったみたい…」 振り向くと、足を庇う玲汰君。 胸を抑えて必死に息をする流鬼君。 「みんな…やられたよ…。戒が来てくんなきゃ…死んでたかもね…」 「でも…っ僕は……」 戒君が何かを言おうとしたとき、高嶋君が立ち上がって、折れてない方の手で葵を抱き締めてくれた。 「良かった…怪我してないよね?」 「ふぇっ……く……怪我した。心いっぱい傷付いた」 「へへっ……」  
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