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流鬼君の呼吸が荒くなって、救急車を呼んだ。
戒君は、病院で自分の所為だって泣いちゃって。
「麗君、玲汰君っ…戒君、流鬼は?」
「……まだ…診察受けてる…」
高嶋君が説明してくれた、流鬼のパパとママは、流鬼君と血がつながってないって。
それで小学生の時に苛められてたって。
「……僕が…っ…流鬼のこと裏切ったから、ごめんなさい!!!」
「戒っ…」
「戒君…」
「もし…っ……もし流鬼が…「それ以上言うなよ。流鬼の親に失礼だろ」
真っ白な壁に寄りかかって俯く玲汰君。
「戒君、流鬼は大丈夫だからね?気負いしないで」
流鬼君のパパもママも
戒君は悪くないって、誰も悪くないって言ってた。
「………ごめんなさい…っ」
「泣かないで戒君…」
流鬼のパパもママも優しい人。葵のパパとママみたいに暖かい人やった。
血が繋がってないのに…こんなに流鬼君を心配してる。
麗は目を細めて、その光景を見つめてた。
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