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「隆史の奴、盲腸になったのかよ!」
教室で勇(ユウ)は驚きの声を上げた。
「ああ、だから今日、みんなで見舞いに行ってやろうと思うんだ。」
友人はそう答えた。
三時間後、勇の友達一同は、近くにある病院の前に居た。
「で、この病院の何号室に隆史がいるのか分かるのか?」
勇はため息混じりに言った。
勿論、隆史の方にはドッキリの要領で何も伝えていない。
「まあ、何とかなるだろ。」
友人の一人が何事もないように言った
「何とかって…」 勇は小さな声で言ったが、誰にも聞き取ってもらえなかったので、病院へ入って行く友人一同に渋々付いていった。
さすがにこの街有数の大病院だけあって、勇は友人達を見失ってしまった。いわゆる迷子である。
「あいつらどこいった?」
勇が困った顔をしながら曲がり道にさしかかろうとした。
その時だった。
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