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……よし落ち着こう。 自分は少し夢見すぎてるようだ。 天使が、憧れの天使様がそんな事を言うはずがない。 これは幻覚だ。錯覚だ。幻だ。 腕の中の少年は私の妄想の産物に違いない。 ……自分の妄想の産物にすら怖いと言われるのは些か悲しいが、少しは落ち着いた……ような気がする。 「……この顔は生まれつきだ」 「あ、そうなんだ」 興味なさそうに少年は琴葉の腕からむくりと身体を起こす。 琴葉はその手助けをしてやると、自らものっそりと立ち上がった。 そうしてみると気づく新たな点。
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