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午前の授業終了のチャイムと共に、琴葉はようやく我に返った。 辺りを見回すと、既に周囲は談笑しつつ昼食を机に広げていた。琴葉は一瞬首を傾げたが、壁に掛かった時計を見てようやく納得がいく。 もう昼か。 机に掛けておいた鞄を掴んで席を立とうとした琴葉に、 「アンタ妄想時間長すぎ」 「っ!?」 ぎょっとして振り返ると、そこには鞄を肩に担ぐ、気だるげな顔の転校生。 (ええと、確か名前は……)
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