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骨も関節も悲鳴を上げる腕の中に、ぐったりとした小柄な少年。 (――落ち着け落ち着け落ち着け) 琴葉は周囲を見回す。 勿論、そこには誰もいない。 そして空を見る。 勿論、そこにも誰もいない。 いるのはカラスが数羽のみ。 ゆっくりと大きく深呼吸して、今度は腕の中の少年をみた。
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