Prologue

2/33
前へ
/87ページ
次へ
「秀也、勉強してるの!?」 五月蝿いなぁ……毎日毎日同じ事ばっか言って飽きないのかよ。 「ちゃんと勉強してるよお母さん。」 「そう、それなら安心だわ。 その調子で次のテストも頑張ってね。」 「はーい。お休みなさい。」 全く……何故人は対象となる人の外面だけを見て内面を見透かす事が出来ないのだろう。 少し良い顔をすれば気分よくなりやがって……内心どんなことを思っているか知らないくせに。 そう思いながらも俺はきちんと学校という将来役に立たなさそうなものを無理矢理頭に詰め込む所から課された課題をやるから情けない。
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

104人が本棚に入れています
本棚に追加