Prologue

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「暑いな……窓でも開けよう。」 季節は初秋、朝は肌寒い時もあるが残暑が厳しい季節だ。 『8月を過ぎたらクーラーは入れません!!』という偉大なる節約精神というかただ単にケチな考えで俺の両親はクーラーのリモコンを取り上げてしまった。 それは実に嘆かわしいことで、こちとら夏の暑さが残る熱帯夜の中でお勉強をしなければならないこっちの身も考えてほしい。 だから俺は少しでも風を求めて部屋に唯一ある窓に手をかけ開ける。
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