ベスの居る風景

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には自覚出来ない。 「私は夢を見ていたんだ。きっとそうだ。」  そう自分に言い聞かせる。 「目を開けて周囲を確認するのよ。天井と窓と看護師しか見えない筈よ。」  心の中のもう一人の自分が語り掛ける。  その言葉のとおりであった。  ゆっくりと目を開けて確認出来たことは、想像したとおりの看護師達の行動と特別個室の天井、窓、そして点滴の管が繋がっている
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