関羽と張飛

9/9
38人が本棚に入れています
本棚に追加
/53ページ
「それでは誰が矢を放ったかは、知らないのだな」 「えぇ本当に知らないんです」 関羽達の周りには、知らぬ間に村中の民が集まっていた しかし誰に問うても答えは皆一緒だった 「いってぇ、どうなってやがんだ」 張飛は考える事が大の苦手である しまいには、明後日の方を見てしまう次第だ 「わしらの他にも義勇軍が近くにいると言う事は分かった。だが何故、姿をあらわさないのだ」 関羽は深く考え込む 「それについては私が答えよう」 関羽の前に現れたのは、古びた布を纏ながらも、どこか気品のある若者だった 「お主は一体…」
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!