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「それでは誰が矢を放ったかは、知らないのだな」
「えぇ本当に知らないんです」
関羽達の周りには、知らぬ間に村中の民が集まっていた
しかし誰に問うても答えは皆一緒だった
「いってぇ、どうなってやがんだ」
張飛は考える事が大の苦手である
しまいには、明後日の方を見てしまう次第だ
「わしらの他にも義勇軍が近くにいると言う事は分かった。だが何故、姿をあらわさないのだ」
関羽は深く考え込む
「それについては私が答えよう」
関羽の前に現れたのは、古びた布を纏ながらも、どこか気品のある若者だった
「お主は一体…」
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