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〔であるから~これから君達は社会の一員として~〕
そこには何処にでも見られる成人式の光景が広がっていた。
真剣に話を聞く者
友達と会話をする者
夢の中に存在する者
大騒ぎをする者
そして…ここにも1人
お偉方の長々しい話に飽き、会場を立ち去ろうとする者が…。
柳 修一郎 (ヤナギ シュウイチロウ)
この物語の主人公である。
『着なれねぇ服着て、誰だか分からねぇオヤジの何だか分からねぇ話を聞いて、人生最大の無駄な時間を過ごす事はねぇべ』
修一郎は重々しい扉をゆっくりと開け外へと出て行く。
そしてこの物語の扉も…
今…ゆっくりと…開かれていく…。
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