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外に出てみると着物にスーツ、私服や紋付き袴と、いろんな服装の人間がゴチャゴチャと今日という日を仲間同士で祝っている。
『おっ?あの子カワイイなぁ‥あっ!こっちの子も!』
一生に一度の成人式。
普段以上に着飾った女性に目移りしながら歩く修一郎。
その時である。
「修一郎~!」
後ろから自分を呼ぶ声に気付く修一郎。振り返ると艶やかな赤い着物を、上品に着こなす一人の女性の姿があった。
『佳月子‥‥‥だよな!?』
修一郎は目を疑いながらも名前を聞く。
「そうだよ…。何?分からなかったの?」
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