倫理ンリリン

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 B君の度重なる失点にゲームが成立してないように思えたと彼は話す。  それは体育館いた人全員が同じ思いだったのではないかと彼はその時の雰囲気まで語った。  話によれば、熱血を絵に描いたような初老の体育教師も困り顔だったとの事。 「やる気がないんだろ」  率直な感想を言う。 「ハイ、確かに本人はやる気はなかったと思います。ボールがくるたび失点を重ねるわけですから、僕がその立場になったら、同じくやる気はなくなると思います」 「だろうね」  話に合わせて頷く。 「ただ、チームメイトの目もありますから、最低限のプレーはしてるつもりなんでしょう。決して雑にプレーしたり、放棄したりすることはありませんでした」
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