倫理ンリリン

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 ここからが話の核になるんですと、彼は前置きをしてから話す。  不甲斐ないB君のプレーにチームメイトのA君がキレたとの事。  『キレた』という表現に真っ赤な血が飛び交ったのかと想像したが、実際はそうではなく。A君は行動に出る事はなく、態度と言動のみでキレたのだと説明された。  態度はあからさまに苛立った様子。 「ふざけんな!ちゃんとやれよ」 「あれぐらい捌けよ」 「やる気あんのかよ」  彼も正確には覚えてはいないが、とにかくトゲのある言い方だった事は覚えていると言った。  また、その発言によりチームに嫌なムードが流れて、やりづらい空気だったという。
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