THE END!?

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   「俺 お前といる時が 一番楽しいや。」  いつもそう言っていた 中学一年の時にクラスメイトだった 名倉君。  周りの女子からも 公認だったのに。  「いやっ、あのっ…、お前の事 女だと思ってなかったというか…、いやいや…、そうじゃなくて…。お前は 親友だよ、なっ!?」  ものすごく慌てて 手をブンブン振ったり 髪の毛をワシャワシャしている 名倉君を、ただ 突っ立って 見ている事しか出来なかった。  いかん。思い出せば 思い出すほど 告白するのが恐くなってきた。  消えろっ、過去の亡霊ども。  大丈夫 大丈夫。博雅は今までの奴らと違う。  ちゃんと 向こうから 交際申し込んでくれたんだから。    「安倍さん、頑張って下さいね。」  「ありがとう、アヤちゃん。」  うしっ、くたばれ ネガティブ。    
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