THE END!?

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  高城は あたしの頬から手を離すと、会議室のカギを閉めた。  ん!?なんで 閉める?    「なんか あたしに用事だったの?」  「あぁ。」 高城は ドアに一番近いイスに座ると、あたしを見た。  いつもの 茶化したような瞳じゃない。 あたしは 高城の前にある長テーブルに座った。  「どうかしたの?」  なんだか分からないけど、高城の いつもと違う雰囲気が気になる。  「今日 西園寺専務と会うんだよな。」  「…そのつもりだけど。」  なんだろう。息苦しい。  「告白、するの?」  「がっ 頑張るつもりだけど…。」 高城は あたしを見ているようで、あたしの奥の窓の外を見ているようだ。  毒舌でも 暴力的でもない高城を見ると、たまに苦しくなる。  梨恵さんの事があってから、高城が あたしに相談してくれた事はない。    
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