THE END!?

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   「ギィ…、いだい…い た いぃ…。」  顔の皮が 剥けちゃうぅ。 あたしは 高城の手を掴むと、これでもかっ ってくらい拭いてくるのを止めた。  「何 考えてんだよっっ。そんな 力入れて拭かれたら 痛いだろうがっ。」 高城に 噛みつきそうな勢いで喋ると、睨み付けた。  あぁ、こんな時に あたしに哀川ばりの眼力があれば。  目の前で 顔見ながら 笑われたりしないのに。 高城は、手を掴んだまま睨む あたしが 面白かったらしく、爆笑していた。  どこに 笑う部分が!?  「ヒィヒィ…。やっぱ お前は そうじゃなくちゃな。緊張してんだろ?」 笑いすぎて 涙が出てきたのを手で拭いながら、高城は 聞いてきた。  「なっ!?バカじゃな…。う…うん。実は これから 告白すると思うと…。」  バカにされるから 否定しようと思ったけど、あんまり 高城が優しく見つめているから つい本音が出た。  
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