THE END!?

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  目を開いて 見たモノが信じられなくて、身体が 硬直した。  「何 してんの? 高城。」 動けないまま 目だけを首すじに顔を寄せている 高城に向けた。  こいつ 何してんの!?  これが マジナイ?  んな バカな。いくら あたしでも これは マジナイじゃないって 分かる。  いや、でも ここで妙な反応したら、また 勘違いって 言われるの?  いや、  でも、  これは、   ゴギッ。 首元にいる 高城にゲンコツをして、少し離れた隙に 突き飛ばすように 蹴りを入れた。 薄暗くなった 部屋の中、 蹴られたお腹を押さえている 高城が見える。  あたしの首すじの感触は、高城の唇で。  男性経験がなくても 高城が 何をしたか 分かる。  あり得ない。  そこにいるのは 本当に高城なんだろうか?  初めて見る人みたいだ。    
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