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「いつもの 仕返し。」
そう言った声はいつもの高城で。
急激に 体温が上がる。
頭が混乱する。
この距離だと 高城の表情がよく分からない。
その事に イライラする。
「そんな おまじないなんて あるワケねぇだろ。」
「お前 何 バカ正直に 目ぇ閉じてんの?」
「マジ うける。」
えらく早口で、バカにしたように言ってくる。
ムキィー…ッ。
「ショウリュウケンッッ。」
今の あたしはラスボス 倒せる。
スポコンアニメの主人公より 燃える事が出来る。
信じちゃったじゃん。
ドキドキしちゃったじゃん。
ちょっと 怖い。なんて 思っちゃったじゃんっ。
あたしのパンチが クリーンヒットした高城は、アゴを押さえて うずくまっている。
ゴスゴスゴス…。
腰に手をあてて、高城を蹴った。
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