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実は あたしの方がオオカミだなんて。
父の言うように 既成事実を…。
イヤいやイヤ…。
あたし 処女だし。どうやればいいか 分からないし。
押し倒せば なんとかなるのか!?
イヤいやイヤ…。
色気ムンムンの ボインちゃんならともかく、あたしじゃあ その気にさせられないっ。
やっぱ 言葉にしないと ダメじゃん。
でも、この さぶぅーい南極並みな空気の中 どうやって!?
唇 凍って 動かねぇ。
で、でも、なんとか 会話しないと。
「あ、明日、天気だといいねぇ。」
…氷河期に入ったよ。
何 言ってんの あたし。
さっきの 博雅の言葉と全然繋がってないじゃん。
天気がよくても 悪くても、関係ないし。
「そうだね。」
博雅が 小さな声で言った。
ほら、あたしったら なんてバカ。
そう言うしかないじゃん。
オバサンの井戸端会議じゃ ないんだからっ。
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