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「――っ死ねば!?」 俺もう本気で お前についていけない。 マイワールドなら 一人でやれよ 頼むから 俺を巻き込むな! 「俺らすげー 注目浴びてんな」 「…………注目?」 嫌な予感がして、 恐々と目線だけ 右を向く。 そしたら ホームにいる 利用客の視線が、 俺たちの方、 だったのから ぱっと一斉に 様々別の方角に 向けられた。 「……!」 同様に左を向くと 今度は線路を挟んで 向こう側にいる連中が これ見よがしに 視線を散らす。 「な?」 「……な? じゃねえよ フザけんなコラ!」 お前は俺を 社会的に抹殺する気か! 「もうこのホーム 来れねえな」 「ああそうですね 誰かさんのおかげで!」 「反省しろよ」 「テメエがな!」 ……くそう。 これだけ怒ってても マキを見上げなきゃ いけねえのがムカつく。 「電車来るまで羞恥プレイ 続行だな」 「っ、マキなんか 大嫌いだ!」 俺の為にどうか 滅んで下さい。
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