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ぽすって。
肩に落ちてきた重み。
少しだけ頭を
したに下げて
肩を見ようとしたら、
マキの黒髪が
頬を掠めた。
「……ちょっと
眠い、カラ」
ああ道理で
なんか目がとろんて。
「え、寝んの?」
「ん」
つーか。
誰も肩貸すなんて
言ってませんけど。
(……まあいっか、)
「…………」
(あ、意外と)
睫毛長いなー
とかいろいろ。
マキの顔覗いてたら
あれこれ想像(妄想)
してしまって、
なんとなく、
それを取り繕うように
視線を窓の外に向けた。
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