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兄は当時思春期もあったのかすごく切れやすくよく手を上げました。
それは一回り以上歳下の私以前に他の兄、姉達も怯えていました。
手を上げると言ってもただ叩くと言うものではなく首を絞めて持ち上げてそのまま投げ落とされたり、髪の毛を掴まれて引きづられたり…勿論拳で殴られたり、逆さ吊り、鼻と口を塞ぐ、お腹蹴られ息が出来なかったり鼻血もしばしば…
理由は様々。
当時兄は私をよくお風呂に入れましたが多分45度はあるお湯に首までつけて100数えるまで出ることは許されませんでした。
途中で息が苦しくなりもがきだすと肩を抑え込みそれでも暴れると殴られたり首を絞められたりしました。
お湯を頭からかぶるのが怖くて『怖い怖い怖い』と泣きそうになった時も首を絞められ持ち上げられました…
あの時の兄の恐ろしい目は今でも忘れられません…
他にも『お菓子買って来い』と小学校に満たない子によく自分のお使いをさせました。
拒否権はなし。イヤがると殴られた挙げ句に完全シカトを全員に強要します。
そうなると『どうして私は行かなかったのだろう…』と自分を責めたものです。
3歳の私はぐずることを許されず黙って言うことを聞くことで兄に好かれていた気がします。
兄に殴られている時はみんな見て見ぬフリ。私も然り。
次のターゲットになりたくありませんでした…
自分がされている時は時間が止まったかのようになって痛みも感じません。
ただ視界がぐにゃぐにゃ歪み投げられれば天井やおもちゃ箱などがパッパッと画面だけが記憶に残るだけです。酷い恐怖とともに。
でも人がされている時は泣き声や悲鳴を聞くのは辛く…そして恐怖…助けられない自分の無力さ…
自分の人でなしさに泣きました。
一番辛いのは母が黙認していたことでした。
目の前で理不尽な理由で殴られ『お母さん助けて!!』と何度も叫びました…
母は黙って手と足を組みながら見ていました。
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