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あのババァは嫌がらせじみた事しかしないのか?
俺は三谷沢姫香なる女と歩いていた
「三谷沢さんは――」
「姫香でいいわよ
三谷沢で呼ばれるのはあまり好きじゃないの」
彼女はそう言った
別に断る理由もなかったので俺は呼び方をソッコーで変えた
「じゃあ……姫香はなんで俺のところに来たんだ?」
「私の家では昔から騎士を選ぶ決まりがあって本来ならちゃんとした占い師に頼むんだけど……」
そこで姫香は言葉を濁した
だいたい見当は付いたのでかわりに俺が続けてみた
「夢で俺を見たか?」
すると姫香はびっくりした顔になった
――その原因を俺はたぶん知っている
つか俺の身内の仕業だろうし
そんな事を考えているとバカでかい屋敷の前にたどり着いた
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