目が覚めると、そこは一面の猛吹雪でした。

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手持ちの道具は・・・ たまたま持ってたんで今羽織ってるマント。厚手で丈夫、ついでにそこそこ暖かいんだよね。 うん、これが無かったら今頃凍死してたかもしれんな・・・マジに。 それと前のとこで手に入れた野太刀。 こいつは切れ味はまあまあなんだが・・強度が異常に良かったから手に入れたんだよな。 まぁ護身用にはなるか・・・。 あとは鞄だな。これも防水性と強度、あと収納力がやたら高いから買ったんだよな。 うーんマトモな物はこれぐらいか・・・。 て、ほとんど何も持ってないに等しいな・・・これは。 あ~・・・とりあえず吹雪の中を進むのは自殺行為だし洞窟内から下山ルートを探s・・ 《ギャーギャー!!》 「??なんだ?なんかの鳴き声・・?」 気になったので辺りを見回す。 《ギャーギャーギャーャーッ!!》 ソコには鳴き声をあげてこちらを威嚇する、小型の恐竜のような生き物がいた。 ヴェロキラプトル!? いやいや、クールになれよ!俺! 恐竜はトカゲと同じで変温動物のはず! 気温がマイナスで氷点下なコンナ場所に生息しているわけないじゃないか~ アッハッハッハーーー!!! しかし・・・ 《キシャーーッ!!》 「て、うわーーー!!襲ってきたーーー!!?」 青白い色をしたラプトルもどきな恐竜は高く飛び上がったかと思うと、俺めがけて飛び掛かってきた! 「ちいっ!!」 俺は持っていた野太刀を腰に構える。 そして、 《ズバシュッ!!!》 鞘から刀身を勢い良く引き抜きカウンターでそのままラプトルもどきを切り裂いた! いわゆる居合い切りってやつだ。 「はぁっ・・・はぁっ!あ~、ビックリした・・・」 そのまま緊張で息を切らせながらも尻餅をつく。 どうやら上手く急所を切り裂けたのか、ラプトルもどきはピクリとも動かず絶命していた。
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