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目を覚ましたら
どんな顔をするのだろう…
どんな声で話すのだろう…
私は見つめる。
まだ名前も知らなかった貴方を。
『……誰?』
急に目覚めた貴方は問う。
「あのっ…えと…」
上手く言葉が出ない。
貴方に見惚れてましたなんて言えないし…
「っ…ごめんなさいっ」
私はその場から逃げた…
…はずなのに
私の手は強く握られていて離れない。
『待って…どこ行くの?』
振り替えると
彼の射るような瞳が、私を捕らえていた。
私はその場に座り込んだ
もう、逃げられない。
吸い込まれそうな、透き通った瞳…
甘く優しい声…
私は貴方に恋をした…
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