プロローグ

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五年前…     誠人は私の前に   『大切な話がある』   って、真剣な顔して立った。     私は誠人のそんな顔を見て、 その場から離れたかった。     悪い予感がした…     だけど、誠人が私に打ち明けてくれる事、 全て受けとめたかったから、 私は誠人の言葉、聞いたんだよ。      どんなに悲しいことでも…   どんなに辛いことでも…       誠人が私の為にする事全て、 私の事、想ってくれている証だって感じれたから…         でも、聞かなきゃよかった。     聞かなかったら、   こんなに悲しくないのに…   こんなに辛くないのに…     聞かなかったら、 誠人はここにいてくれたかな…   私の近くにいてくれたかな…     あの日、誠人の言葉聞き入れて、  誠人を手放してしまった事   ずっと後悔してるんだ…     約束を交わしたあの日から…        
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