…最初に魔ありき

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「なにを…」 男はあわてて席を立とうとする 「しかも横に並べるというのはどんな感情からかね」 哲学者のセリフは口から出たとき、人間には永久に消えない問いになる。 頭の中、反響する問いに死ぬまで答えなくてはならない。 男は頭を押さえ、耳を押さえ、もがきだした。 俺の本体を飾るグリーン魂を失ってしまってガッカリだ… 男を人間社会に放り出す。 狂ってく魂は本体に山ほどあるのだから。 いらない。
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