転校生は鬼姫美人⁉

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~咲良ヶ丘高校校門前~ さすがに時間が時間だけあり、登校している生徒もまばらになってきている。 校門前では朝から挨拶をしているのだろう、校長先生が立っている。 「おはようございま~す」 「ハイ、おはよう。……これで全員かな?」 校長先生が校門の扉を閉めようとしたその時 「…ま、待ってくださーい!!」 「ん?」 声のする方を向くと、そこには汗だくになって自転車を漕いでいる熊人の男の子が見えた。 「ハァハァハァ…ハァ……、ま、間に合いました?!」 「ギリギリセーフじゃ、それにしてもお前さんが遅れて来るなんて珍しいのぉ」 「ハァ…ハァ…ちょ、ちょっと寝坊しちゃって、もう行ってもいいですか?!」 「あぁ、すまないね」 校長先生は幸が過ぎ去って行くのを見送ると、ゆったりとした動きで校門を閉じた。
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