第壱章

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平安時代 天皇を側近する一族が存在した。 その氏族の名を“藤原”と言う。 中でも、藤原不比等(ふひと)は天武天皇の時代から側近を勤めて来た事もあってか代々、藤原一族は由緒ある公家と言っても過言でもない。 そんな中、ある人物が現れる。 平清盛である。 父・忠盛(ただもり)の長男で、僧侶らとの対立を終わらせる為に、馬に跨がり矢を神輿(みこし)に向けて放った事もある人物だ。 彼が何故急に政治に現れたかと言うと、鳥羽上皇と天皇の対立が激化したと同時に天皇家と関係を持つ事で、戦は勿論政(まつりごと)を行う際にも積極的に関わり自らが中心となった政治を目指したいと誰もが考えていた事だった。 その想いを全面に出したのが、平清盛だった。
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