序章

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半ばそう思っていると、東人のクラスメイトの工藤が話かけてきた。 「東人、知ってるか?」 「何を?」 東人は、工藤の言葉に首を傾げた。 東人の様子に、工藤はにたりと笑う。 「その様子だと知らないな……」 「だから、何があるのさ?」 工藤の態度に半ばいらつくも、工藤は机の前でしゃがみこんだ。 「今日転校生が来るらしい」 「転校生?」 工藤の言葉に、一度隣を横目で見てから何処か納得したような表情を浮かべた。 「坂倉の変わりでしょう?」 「あぁ。しかも!かなりの美人らしい」 工藤の言葉に、東人は大きなため息を漏らした。 工藤は元々かなりの女好きであり、“美人”な相手程興味があるらしい。
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