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第二Qも残り15秒、34―22で丸井優勢、オフェンスは駒井。
やはり残り時間も少ないので中を固める。
ただ、セイゴにはマンツーマンがついていた。
ボックスワンである。
全体的に小柄な駒井は、中でリバウンドはあまり望めない。はず。
PGの木島はフリーを探しながら神谷と対面する。
木島「…」
ドリブルしながらなんとかパスを回すが、うまくせめこめず残りは5秒、その時。
漣「ヘイッ!」
とっさにフリーになった漣に木島からパスがわたる、漣は振り向きながらシュートレンジにはいる。
金森「させるか!」
漣「ニヤッ(かかった!」
漣は手を止め、横にずれ、3Pをうとうとすると、
山田がヘルプに飛んできた。が、
すでに飛んでいた山田のタイミングを外すようにゆっくり構えてうとうとしていたので、山田は漣の前を通りすぎていくのみだった。
シュッ!
館内に静寂が走る。
パスッ!
シュートフォームの美しさとシュートの軌道に、観客は息を飲んだ。
シオン「ミラー…タイム…」
アメリカNBAの伝説的なシュータの打ち方だ。
そして、
ブーッ!
漣「ブザビだよ。」
前半終了である。
なんとか前半を一桁差で抑えた。この一桁というのは、実に大きい。
ナオ「ナイス、漣っ!」
チームの雰囲気は完璧に良くなった。
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