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予選の朝
チュンチュン、
今日は県予選の1回戦の日だ。
哲「ふわぁ…」
ふと哲人は時計を見た。
「7時か…集合は9時だっけ~」
「ほんとに…今日から始まるんだな…」
何かを思うようにじっと一点を見つめる…
「いかん!緊張してきた!早いけどもう部室いこ!」
ドタッガタッ!ガタガタ!バタンッ!
タッタッタッタッ…
数分後…
哲人「ふぅ~、一番乗り🎵」
ガチャッ、キィ~…
哲人は無人の部室に入り、ぼぉ~っとしようとした。が、
ダムン、ダムンダムン、パサッ!
哲人「ん?誰か体育館にいるんかな?」
実は部室と体育館は近いので、よく音が聞こえるのだ。
「のぞいてみるか、もしかしたらナオかもしんねぇし~」
ゆっくり立ち上がり、体育館へ向かった。
ガチャッ、ギィ…
体育館のドアを開けた哲人の目に映ったのは、男性ではなく、女子であった。
哲人『誰だろ…』
その女の子は哲人に気付かず、シュートをうっていたが、外れたボールが哲人の方へ転がり、哲人に気付いた。
哲人「や…やぁ😃」
「…こんに…ちは」
女の子は少しびっくりした表情を見せた。
哲人「ぇと…なにしてたの?」
女の子「ん?バスケ…」
哲人「あ、そだよね!たはは…」
…沈黙が二人を包んだ。
哲人「ぇと…君…名前は?」
バタンッ!
二人「!!」
沈黙を切り裂いてナオが入ってきた。
ナオ「ヤッパここにいたか哲人~」
哲人「ぉ…ぉぅ!」
ナオ「あれ?その子誰?」
女の子「…!」
突然女の子は走りだし、二人の間を抜けて体育館を出ていった。
ナオ「おっとぉ~」
避けたナオはやや不満そうなかおで
ナオ「何なんだよあいつ!」
哲人「さぁ?んなことよりちょっとアップしようぜ!」
ナオ「あぁ!いいょ(笑)」
こうして、朝っぱらからアップし、時間がたつにつれ、他のメンバーも集まり、予選会場へ出掛けた。
哲人『あのこ…かわいかったな。』
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