‐月灯り‐

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しかしだな。 正直なところ… 羨ましくて仕方がない。 疲れて帰ると、可愛い嫁さんが一生懸命作った手料理を味わえ… 夜には楽しい大人の時間が待っている。 羨ましい限りだ…… ただでさえ一人暮らし、なおかつ独り身の俺には夢にまで見るような憧れの生活だ。 「……っとに、羨ましくて恨めしいよ…」 「んあ?なんか言ったかぁ?」 「っ…なんでもねぇよ!」 なんだよーといいながら笑顔になる同僚に、笑いながら肩に軽くパンチをした。 「週4ぐらいのペースで晩ご飯食べに行くからなっ」 「っ…おまえ~!新婚生活をどれだけ邪魔する気だよ!」 はははっと、2人とも大声で笑いあった。
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