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もし数日に渡るようなら、そのための用意もしなくてはならない。 「…とりあえず、二、三日くらいの用意していけば大丈夫じゃない?」 「うんうん、そうだね。じゃあそうしよう」 それだけ話したところで、それ意外は特に思いつかなかったので、二人はファミリーレストランで今日渡された夏休みの宿題を協力して片付けていった。 下手をすれば数日かかってしまうかもしれない以上、宿題は今日と明日でなるべく多く、出来れば全て終わらせてしまいたい。 奇妙な事件に巻き込まれるかもしれない、否、まさに巻き込まれているであろう時でも宿題をきっちりやって行こうという二人は、今時珍しい位の真面目な高校生なのかもしれなかった。 今から帰れば、丁度いつも早百合がバイトから帰る時間だ、という頃まで宿題をやり、二人はファミリーレストランを出た。 また明日、二人で宿題を片付ける約束をして別れた。 .
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