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「ふぅふぅ…」 「大丈夫、香奈々?」 息が上がっている香奈々に心配そうに言う早百合。 「…そんなにお菓子一杯持ってれば重いだろうけど」 そう言いながら、香奈々の背負う荷物に目をやる早百合。 香奈々は今朝買い出しをしたコンビニで朝食と飲み物の他に、なぜか大量の菓子類を買っていた。 ポテトチップ、チョコレート、ビスケット、キャンデー等々、リュックが一杯に。 それでも入りきらず、エコバッグを買って手にも持つ事に。 「だってだって、食べたかったんだもん…」 「それにしたって、加減しなよ…」 呆れ顔でエコバッグの方を持ってあげる早百合。 ちなみに早百合の荷物はと言えば、小さなナップザック一つだった。 「ほら、もう少しで着くよ。頑張れ香奈々」 「う~…」 いつもとは逆の二人だった。 まだ早朝なので、早百合がとろける暑さにはまだまだ達していないのだ。 .
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