19/33
前へ
/59ページ
次へ
森も早百合に気付いたらしく、男の子達と彼方をスルーし、小走りで早百合達の方へ来た。 「やっぱり、紫さんか。どうしてこんな所に?」 そう尋ねてくる森に、早百合は再びメールの事について説明した。 それを聞いて森も驚いた顔をしていた。 案の定、森の元にも例のメールは届いていたのだ。 「いやあ、驚いたね。まさか紫さんの所にもこんな気味悪いメールがきていたなんて」 香奈々と桜亥に挨拶をしてから言う森。 「驚いたのは私も同じですよ。まさか木林さんにも、って」 「あそこにいる三人も、そうなの?」 森は彼方と男の子達を視線で示し、尋ねる。 「スーツ姿の奴はそうだが、ガキんちょの方は今確認させている。まあ十中八九、そうだろうよ」 早百合のかわりに桜亥が答えた。 .
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

143人が本棚に入れています
本棚に追加