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校舎から現れた三人と話す桜亥。 早百合は視線を桜亥から香奈々達に移す。 鬼ごっこはいつの間にか高鬼になっていた。 そこからさらに視線をずらし、彼方の方を見る。 すると。 「…あれ、また新しい人達が来てる」 彼方は新たに来たであろう三人と話していた。 一人はいかにもコギャルといった感じの女性…というより、まだ女の子と言った年だろうか。 恐らく、早百合達と同い年位だろう。 髪は茶髪、目元と唇はラメ入りの化粧品を使っているのであろう、キラキラと光っていた。 その隣には、太り気味の男性。 中年ではないだろうが、もうすぐそう呼ばれる年齢になるであろうと思われる外見だ。 服装はジーパンにタンクトップ。 失礼かもしれないが、その服装はもっと筋肉質な人の方が似合うだろう。 その二人のうしろに、俯き加減の眼鏡をかけた女の子がいた。 彼女を迷わず女の子と呼べるのは、着ているのが制服だからだ。 どこの制服かはわからないが、胸元にリボンが付いた、なんともスタンダードな制服だった。 とりあえず、早百合達の学校のものでは無かった。 彼方はその三人から話を聞いているようだった。 .
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