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―…たとえすべてが
崩壊したとしても…―
小十「無様だな、冬真…いやこれは偽名かもな」
“その名前は偽りなんかじゃねぇよ”
声に出して言いてぇのにヒュー…ヒュー…とかすれた音しかでない…
小十郎は伊達軍
豊臣に所属している俺からして小十郎は敵…
小十「俺に近づいたのも軍師、竹中の策か?」
近づいたのは策なんかじゃない
俺があんたに惹かれたから
やべぇ…
目が霞んできやがった
間近にある小十郎の顔が見えねぇ…
小十「俺を抱いたのも、言った言葉も」
“大好きだぜ、小十郎!!”
小十「楽になんか逝かせねぇ…苦しめ、冬真」
そう言って再び戦場に戻った小十郎
最後に聞いた声が震えていたのはきっと俺の気のせい
冬真「……くくっ、アハハハ!!!!」
命なんかどうなったてかまわねぇ
ただ1つ
全部偽りなんかじゃない、と言いたかった
たとえすべてが崩壊したとしても……な…
―――――
何気にこじゅ受け
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