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ピーッピーッピーッ
ん……
携帯のアラームの音がする……うるさい……
私は耳の隣で鳴っていた携帯のアラームを消そうとボタンを押す。
なんでこんな早く鳴ったのかな……
そう思って二度寝しかけた瞬間、飛び起きた。
「今日は早く学校行かないと駄目だったんだ!!」
私は大急ぎで学校へ行く準備をする。パジャマのまま脱衣場にむかうと歯を磨き洗顔と髪の毛を濡らす。部屋に戻ると髪の毛を乾かし、制服を着て、マスカラ塗って完成!!
足早に階段を下りてリビングに入ると、水月お兄ちゃんが朝食の準備をしていた。
「ごめんお兄ちゃん!私、朝ごはんいらない!」
そう言ってからリビングを出る。
「ちょっ…バナナだけでも!!」
私は聞こえないふりをしながら家を出ていった。
「ほんとに……仕方のない姫さまですね……」
水月はクスリと笑うと手に持っていたバナナを果物カゴに直し、朝食作りを再開した。
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