・壱・

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 ――…放課後――… 「…私の方は終わったけど桔梗は終わったー?」  朝の続きを二人でしていました。  「もう終わるー!あっ!私、先輩と帰るから先帰っていーよ!祐太君が待ってるんでしょ?」 「え?祐太なら先に……帰らせたはず……」 「?」  「紅花ちゃーん!帰ろー?俺ずっと待ってたんだよ?」  窓の外には紅花の彼氏の祐太君がいた。 近くに紅花が近寄る… 「何でいるのよ!先に帰れって言ったでしょが!」 「えー?だって紅花ちゃんとふたりっきりで帰りたかったわけでー」 「分かったから!その話し方やめてよ。男のくせになよなよしないでよ」 「えー?紅花ちゃんがこっちのしゃべり方がいいって言ってたんじゃーん」 「いつそんなこと言った!?」 「幼稚園のバラ組の時」  …二人は家が隣どうしで幼なじみ。因みに二人は中学の時から付き合ってる。  .
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