・壱・

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 二人はずっとそんな調子のまま帰って行った…嵐が去った…  祐太君は紅花の前だとあんなしゃべり方だけど。普通の時は普通ですよ。顔もカッコいいし。モテてます。祐太君…紅花の前だけぶりっこ…計算してますよ…   私は図書室に一人になった。シーンとしていて図書室特有の匂い…本の匂いがする。   私は手に持っていた本をなおす…ふと、朝に読んだ不思議な本のことを思い出した。   ――…これだ。   私は歴史書のコーナーにいて、さっきの本を再び手にとった。   …なんか不思議な本…   ペラペラとめくり始める――…  ――…私は貴方だけを愛した。他の誰でもなく貴方を――…   恋物語??ってかやっぱり日記みたいねようだけど…  そのまま次のページを開こうとした。でも…いきなり目の前が暗くなる…  ――えっ?――  意識は途絶えてしまった。  .
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