・壱・

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  -*- 「桔梗~今日は一緒に帰らない?昨日のお礼のハーゲンダッチョ」 「いくー!ハーゲンダッチョ食べたい!」 「よし!決定~!あっ…でも先輩は?」 「今日は用事があって帰れないって言ってた。祐太君は?」 「あ~なんか風邪らしくて今日は学校来てないのよね」 「そうなの?」  クラスが違うのでそれは知らなかった。   放課後私達が帰ろうとすると先輩の姿がこちらに向かってきた。  「先輩?どうしたんですか?用事は?」 「ドタキャンされた。だから一緒に帰れることになって迎えに来たんだけど…遅かったな」 「明智先輩、私はいいですよ!二人で帰ってください」 「えっ?ハーゲンダッチョは?」 「日曜に遊びに行くでしょ?その時にたべよーよ。今日は二人で制服デートでもしたら」  紅花はそう言うと笑顔で帰っていく。  「ありがとな!」  先輩が紅花に向かってそう言うと紅花がこちらに向くと…… 「いいんですよ!それよりも早く桔梗を食べちゃってくださいね~」  ………!!  私達は二人とも赤面する。何言ってんのよ!!  「……行こうか」  つったてるわけにはいかないので私達も学校を出ることにした。  .
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