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ちょっと、えー!?私が織田信長のお嫁さん!?
「殺される!」
「はぃ?」
「織田信長っていうのは戦ばっかした人だよ!?そんな危険な人の奥さんになんか、なりたくない!」
「形だけですよ?」
「でも、私には結婚したという事実が残るよね…十六で結婚て」
「ありえますよね。普通ですよこの時代では」
確かに昔はそれが普通なのかもしれないけど、ヤダ!怖い!
「姫様、大丈夫でございます。相手は織田信長といえど、まだまだ子供。しかも姫様より一つ下でございます」
……一つ下ってことは……十五歳の織田信長の少年姿か……ちょっと興味あるかも。前にも言った様に私は日本の歴史が好き。そんでもってタイムスリップとかしてみたいなぁ、とか夢みてた時代も確かにあった。それが今現実になってる。生の歴史人物に会えるチャンス、これ逃しちゃっていいの?
「必ず結婚式だけしたら、すぐ帰してくれるって約束してくれる?」
それを聞いた水月お兄ちゃんは珍しく満面の笑みだった。
「必ずお帰しいたします」
変な誘惑に負けた私だった。
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