・壱・

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2008年   「先輩……?」  私は見慣れた後ろ姿の男の子に話し掛けた。するとすぐにこちらを向きいつもの私が大好きな笑顔を見せてくれた。  「待っててくれたんですか!?生徒会の集まりで遅くなるから先に帰っててくださいって…」 「つまんないんだよ。桔梗がいないとさ」  先輩…!もう私…今死んでもいいぐらい幸せです!  目の前にいるすっごくカッコイイ男の人は私の彼氏の明智 昴 先輩。  毎日帰りは一緒。でも今日は先に帰ってると思っていたのにこの展開!幸せすぎる。  「帰ろ」  そう言って昴先輩は私の手を握って歩き始めた。  私の顔、今絶対に真っ赤です!  .
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