・壱・

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 私は先輩の横で歩きながら横目で顔をチラ見する。本当にこの人が私の彼氏になってくれたんだ…と改めて嬉しくなる。  付き合って三ヶ月な私達。キスはしましたが…さいごのアレはまだしてません!バージンです。私の友達とかはみんな済み…だからなのか周りからは… 『あんた…先輩と付き合って三ヶ月…ほんとにHしてないの?』 『するわけないよ!//』 『…先輩が可哀相よ…早くしてあげなさいよ!』  って…叱られた?。  でもさ。そんなこと言われたって…怖いものは怖いし…でも先輩なら!って思う反面…なんか…もう一線を越えられないといいますか…まぁとにかく!私、覚悟が出来ていません。   でも…先輩は男の人だし…早くやりたいのかな?私の男友達はそんな話しばっかしてる気がするんだけど先輩もかな?? 「顔になにかついてた?」  そう言ってこちらを向いた先輩にドキリとしながらも視線を前に戻し『何でもないです』と言った。……はずだった。 「先輩も早く“やりたい“とか思ってるのかな……?」 「へ?」  先輩は足を止めた。   まさか……私、今、口に出してた??   私は無意識に口に出していた!それを否定する様に必死に弁明をする。すると先輩が… 「したくないと言ったら嘘になるけど……桔梗を大切にしたいから、桔梗が“良い”と思う日まで…待つよ。それが俺なりに桔梗を大事にしたいと思う気持ちなんだけど…伝わった?」  もちろんですよ!おつりが出ちゃうぐらい。大好きです、先輩。 .
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