はじまりの夜

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囲まれる前なら狼たちもすぐに諦めるのだが、こう完全に囲まれていては狼たちも簡単には諦めないだろう。しばらくは硬直状態が続くと覚悟したときだった。 少年が、動いた。 恐怖で気が狂ったのか、狼の群れ目がけて突っ込んで行く。 「うわぁぁぁ!」 当然狼が襲いかかり、一匹はナイフを投げて怯ませたが、どうしようもない。仕方なく少年を庇って狼の牙を受けようとして…。
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